【銃剣道とはどんな武道なの?】歴史やルールを詳しく解説!

銃剣道 基本

「銃剣道は日本発祥?」「銃剣道が上手になりたい」「銃剣道のルールは?」

「銃剣道は段があるの?」「銃剣道?剣道と違うの?」・・・など

銃剣道を知っている人も知らない人も、銃剣道を知りたい!

でも、なんて調べたらいいの?何を見たらいいの?とお悩みではありませんか?

そこで!こちらのサイトでは【銃剣道とはどんな武道なの?】という

銃剣道に関する皆様の疑問を詳しく解説していきます。

また、剣道経験者の視点も含め、剣道との違いをお伝えしていきます。

 

是非、最後まで読んで『銃剣道』をより知っていただけたらと思います!

 

1.銃剣道の歴史や競技人口について解説!

マイナースポーツと言われていますが、どんな歴史があって、

今、日本の競技人口はどのくらいなのか、皆様の疑問にお答えしていきます!

ℚ.銃剣道は、いつできた?日本発祥?

A.1940年(昭和15年)に、銃剣道』という名称ができ、1956年(昭和31年)近代スポーツとして競技武道化した。

明治時代にフランスから伝来した西洋式銃剣術に、日本の槍術の心技・剣道の理論等を合わせ、日本人向けに研究・改良された武道であることから、日本発祥と言える。

 

紀元二千六百年記念大会の橿原神宮大会以前は、銃剣術という名称でした。また、銃剣道に関する記述によると、1894年(明治27年)、宝蔵院流や佐分利流などの日本の伝統的な槍術をもとにした日本独自の銃剣術が制定された、とあります。明治時代には銃剣術が存在していたようですね。つまり『銃剣道』という名前になる前から、今の銃剣道と同様の武道が存在していたようですね。

ちなみに…銃剣道で使用される”木銃”(もくじゅう)は、日本の伝統的古武道の一つ、槍(やり)の突き技を源流とされています。このことからも、日本発祥と言えますね!

 

ℚ.銃剣道の競技人口はどのくらい?オリンピック競技になる?

A.全日本銃剣道連盟によると、現在の競技人口は、全国で約3万1千人。そのうち20歳以上の成年が3万人で、自衛隊関係者が8割を占める。

今後どうなるかはわからないが、今現在、オリンピックの正式競技ではない。

 

全国的に見ても希少な武道ですね!

実は・・・昭和48年に日本体育協会の加盟競技団体となり、昭和55年の国民体育大会(栃木)から、国体の正式種目とされました。しかし、男子のみなんです!

全日本銃剣道連盟もジュニア・女性・高齢者会員の獲得を目指しています。

今始めたら、すぐに『有名選手になれる』なんてこともありそうですね!

国民体育大会(国体)は、2024年(令和6年)開催の第78回大会から「国民スポーツ大会(国スポ)」に名称を変更されています。

 

2.一本になる技とは?銃剣道の技を紹介!

銃剣道の技とは何か、一本となるには何が大切か詳しく解説します。

ℚ.銃剣道は、どんな技があるの?

A.銃剣道の技は、すべて突き技。相手の木銃を打ち払う以外は、相手を直接打つ技はない。試合で一本となる主な有効突き部位は、

相手の左腕より上から左胸を突く『上胴(うわどう)』

相手の左腕より下から左胸を突く『下胴(したどう)』

相手の喉を突く『喉(のど)』  ※有効突き部位となるのは高校生以上のみ。

相手が左胸を左腕で隠した時に小手を突く『小手(こて)』

相手が姿勢を崩した時に左肩を突く『肩(かた)』である。

 

突きのみの技なので、直線的な動きが主体となります。技を決めるためには、スピード、瞬発力を必要とします。剣道においても、突き技がありますが、的がなかなか定まらず、難しいといった方も多くいました。突くという基本動作がとても大切で、反復練習が必要となりそうですね!

 

ℚ.銃剣道が上手になりたい!一本取るには?

A.「構え」「基本の間合い」「突き」「足さばき」など、基本を反復練習することが上達への近道である。技が一本となるには、充実した気勢と、正しい姿勢で有効突き部位を正しく突き、木銃を引き抜いた後に残身(油断しないこと)ができていることが重要となる。

 

気・剣・体』の一致した技でなければ、一本にならないのですね。

試合では、相手との間合いを測り、相手の構えている木銃や相手の突きを「打ち払う」 「かわす」「摺り上げる」「巻き落す」「押さえる」などして体勢を崩す、さらに、心の乱れを誘って隙を作るとともに、相手が出てくるところ、下がるところ、技の尽きたところなど、相手の一瞬の隙を見逃さず、迷うことなく技を繰り出してことが大切です!

 

3.銃剣道の審判や反則!試合のルールとは?

銃剣道の試合で戦うために、とても重要なルールを詳しくお教えします!

ℚ.銃剣道の試合のルールは?

A.銃剣道の試合には、赤・白の審判旗を持った審判員が3人いる。

「有効突き」を表示(認めた方の旗を斜め上にあげる)し、2人以上の審判員が挙げた場合に1本となり、2本先取した方が勝ちとなる。いずれかが1本を取り、試合時間(5分)が経過したときは、1本を取っている方が勝ちとなる(1本勝ち)。 試合時間(5分)内に勝負が決しない場合は、試合時間を2分延長して試合を続け、1本先取した方を勝ちとなる。ただし、決勝戦は延長で勝敗が決しない場合、再延長2分を2回まで行う。延長時間内に勝敗が決しない場合は、3人の審判員が試合内容の優劣による「旗判定」で 勝敗を決める(判定勝)。

お互いに一本ずつ取得、または、一本も取得していない場合は、                                            『延長』『引き分け』『判定』のいずれかになります。試合時間においても3分という大会もあるようです。                                 いずれも、大会規定によって異なります。大会要項をしっかりと確認しましょう!

 

ℚ.反則はある?

A.ある。

・場外行為・・・両足ともに試合会場に出る

・不正握り・・・木銃の規定以外のところを握った構え

・接近長し・・・試合者が接近し10秒以上離れようとしない行為

・不当な押し出し・・・相手を不当(強引)に場外に押し出す

・手がけ・足掛け・・・相手に手をかけたり足をかけたりする行為

・危険行為・・・故意に木銃で相手の身体を打つなど身体に危険が伴う行為

・木銃握り・・・相手の木銃を握る行為

・木銃落とし・・・自分の木銃を落とす、故意に相手の木銃を落とそうとする行為

これらの反則行為を、一試合中に2回犯すと相手に一本が与えられる。

 

* 板張りの床(武道館又は体育館)に縦・横 10 メートルの正方形の「区画線」を設け、その中心点からそれぞれ 1.6 メートルの位置に「試合開始線」を表示します。区画線の外を「場外」といいます。

4.銃剣道の段位は?取れる年齢って?

銃剣道の段位の詳細、段を取るための条件を日本銃剣道連盟の規定を元に解説します。

ℚ.銃剣道の段位はある??

A.ある。

段位

・初段・・・中学生以上の者

・二段・・・現有段位で1年以上練磨し、中学生以上の者

・三段・・・現有段位で1年以上練磨し、高校3年生以上の者

・四段・・・現有段位で2年以上練磨した者

・五段・・・現有段位で2年以上練磨した者

・六段・・・五段として3年以上練磨し、25歳以上の者

・七段・・・六段として5年以上練磨し、33歳以上の者

・八段・・・七段として7年以上練磨し、48歳以上の者

称号

・錬士・・・五段として3年以上練磨し、25歳以上の者

・教士・・・六段であって、錬士取得後5年以上練磨し、30歳以上の者

・範士・・・八段であって、教士取得後15年以上練磨し、55歳以上の者

審判員

・C級審判員・・・銃剣道・短剣道ともに五段以上有する者

・B級審判員・・・C級取得後1年を経過し、銃剣道・短剣道ともに錬士五段以上有する者

・A級審判員・・・B級取得後1年を経過し、銃剣道・短剣道ともに教士七段以上有する者

 

銃剣道は5年生以上から、防具をつけて戦うことができます。

それ以下は防具をつけず、形で勝敗を競います。

そのこともあり、初段がとれるのは中学生以上となっているようです!

 

審判員は級により、担当できる試合(大会)に区別があります。

オリンピックで日本が活躍していた柔道にも審判員のライセンスがありますが、内容は全く違うようです!

 

5.銃剣道と剣道の違いは?一覧で紹介!

銃剣道と剣道の『技』『試合』『段位』について比較してみました!

銃剣道 剣道
突きのみ

(上胴.下胴.喉.小手.肩)

打撃、突き

(面.小手.胴.突き)

試合 試合時間3分から5分

延長時間2分

[試合場]

縦・横10メートルの正方形

試合時間3分から5分

延長時間3分

[試合場]

9メートルないし11メートルの正方形または長方形

段位等 初段 中学生以上の者

二段 現有段位で1年以上練磨し、中学生以上

三段 現有段位で1年以上練磨し、高校3年生以上

四段 現有段位で2年以上練磨した者

五段 現有段位で2年以上練磨した者

六段 五段として3年以上練磨し、25歳以上

七段 六段として5年以上練磨し、33歳以上

八段 七段として7年以上練磨し、55歳以上

称号あり

審判員の級あり

初段 一級受有者で、満13歳以上

二段 初段受有後1年以上修行した者

三段 二段受有後2年以上修行した者

四段 三段受有後3年以上修行した者

五段 四段受有後4年以上修行した者

六段 五段受有後5年以上修行した者

七段 六段受有後6年以上修行した者

八段 七段受有後10年以上修行し、かつ、満46歳以上

称号あり

 

銃剣道と剣道の大きな違いは、技の違いです!

その他細かいルールなどの違いはいくつかありますが、似ている点も多いですね!

称号も同じように存在していますが、段位取得条件同様、取得条件に違いがあります。

審判について、剣道には特に資格などはありません。

 

6.まとめ

銃剣道とはどんな武道なのか?歴史から順番にまとめてみました!

  • 1956年に今の『銃剣道』が成立
  • 銃剣道の技は、『突き』のみ。一本をとるためには『気・剣・体』が大切。
  • 5分間の試合時間の間に一本もしくは、2本先取したほうが勝者となる。
  • 反則行為を一試合中に、2回犯すと相手に一本を与えられてしまう。
  • 段位は八段まであり、その他称号、審判員の級がある。
  • 銃剣道と剣道の大きな違いは技である。

 

今回は銃剣道の『歴史』『技』『試合』『段位』についてお伝えし、

剣道と比較しました。銃剣道を少しでも知ることはできましたか?

 

そういえば、私の剣道の得意技は…『突き』でした!

もしかしたら、銃剣道に向いているのかも??

 

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